茅ヶ崎市の旧和田家を描いてみた ~水彩画21作目~
茅ヶ崎市の大岡越前守菩提所で有名な浄見寺の隣にある旧和田家を描いてみました。
幕末の大型民家で保存状態が良く内部も当時の生活感を感じることができるような展示になっていました。
今回のポイントはどっしりとした茅葺の屋根ですね。これほど大きな屋根はあまり見たことがありません。晩秋の澄み切った空間に圧倒的な存在感があります。
反省点はコントラストがまだまだ表現できていない点ですね。日陰部分はもっと暗くするほうが良いのかもしれません。絵具が乾くとかなり薄くなるのがわかります。
<茅ヶ崎市民俗資料館より>
和田家は、江戸時代に萩園村の村役人を務めた家柄です。この建物は、同家11代和田清右衛門によって建てられました。移築復元のための解体作業中に「安政二(1855)年三月吉日」の年号のある棟礼が発見され、建てられた年代が明確になりました。また、「居宅普請財木買入帳」などの建築に係わる記録類が残っていて、建築準備が始まったのが嘉永4(1851)年であることや、これらの購入先、普請に関わっ人々のことが詳細に分かりました。
この建物の特徴は、次のようなものです。
幕末大型民家の特徴をよく備えていること。
良質の材料を使ってあること。
改造が少ないこと。
記録が残っていて、建築の経過がわかること。
昭和57年に解体し、同年7月に市の重要文化財に指定し、移築復元して昭和60年4月に開館しました。
【旧所有者】 和田家
【旧所在地】 市内萩園2,334番
【現所在地】 市内堤3,882番
【規模】
桁行(全長): 11間と3尺5寸(約21.1メートル)
梁行(全長):6間(約10.8メートル)
建築面積 : 224平方メートル