鎌倉五山第一位、建長寺の本尊はお地蔵さま ~水彩画22作目~
絵を描くのも修行と思えばお地蔵様も許してくれるかな。今回は挑戦しただけで絵の域にも達していないが100作目くらいに再挑戦してみたいと思います。
それにしても大きなお地蔵様だな、苦悩の人々を、その無限の大慈悲の心で包み込み、救う所から名付けられたとされるが視線を合わせると確かにそんな気持ちになるから不思議だ。
建長寺は鎌倉が最も栄えていたころ、鎌倉幕府五代執権北条時頼によってわが国初の禅寺として建てられた。もとは地獄谷と呼ばれた処刑場のあとで、お地蔵さまを祀る心平寺という寺があったと伝えられる。
堂内には本尊の地蔵菩薩坐像(室町時代の作、像高2.4メートル)、もとこの地にあった心平寺の旧本尊地蔵菩薩坐像、千体地蔵菩薩立像、千手観音坐像、伽藍神像などを安置しています。堂前にあるビャクシン(白槙、和名イブキ)の古木7本は開山蘭渓道隆手植えと伝えるもので、樹齢約750年といわれています。
茅ヶ崎市の旧和田家を描いてみた ~水彩画21作目~
茅ヶ崎市の大岡越前守菩提所で有名な浄見寺の隣にある旧和田家を描いてみました。
幕末の大型民家で保存状態が良く内部も当時の生活感を感じることができるような展示になっていました。
今回のポイントはどっしりとした茅葺の屋根ですね。これほど大きな屋根はあまり見たことがありません。晩秋の澄み切った空間に圧倒的な存在感があります。
反省点はコントラストがまだまだ表現できていない点ですね。日陰部分はもっと暗くするほうが良いのかもしれません。絵具が乾くとかなり薄くなるのがわかります。
<茅ヶ崎市民俗資料館より>
和田家は、江戸時代に萩園村の村役人を務めた家柄です。この建物は、同家11代和田清右衛門によって建てられました。移築復元のための解体作業中に「安政二(1855)年三月吉日」の年号のある棟礼が発見され、建てられた年代が明確になりました。また、「居宅普請財木買入帳」などの建築に係わる記録類が残っていて、建築準備が始まったのが嘉永4(1851)年であることや、これらの購入先、普請に関わっ人々のことが詳細に分かりました。
この建物の特徴は、次のようなものです。
幕末大型民家の特徴をよく備えていること。
良質の材料を使ってあること。
改造が少ないこと。
記録が残っていて、建築の経過がわかること。
昭和57年に解体し、同年7月に市の重要文化財に指定し、移築復元して昭和60年4月に開館しました。
【旧所有者】 和田家
【旧所在地】 市内萩園2,334番
【現所在地】 市内堤3,882番
【規模】
桁行(全長): 11間と3尺5寸(約21.1メートル)
梁行(全長):6間(約10.8メートル)
建築面積 : 224平方メートル
塩飽本島の笠島を描いてみた ~水彩画20作目~
本島町笠島(ほんじまちょうかさしま)は、瀬戸内海(西備讃瀬戸)に点在する塩飽諸島の本島に位置する。中心部では江戸時代からの古い町並みがよく残っており、「丸亀市塩飽本島町笠島」として国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
小さな集落だがメインの通りは道幅が広く計画的に造られた街並みであることが良く分かる。子供の頃このは生活の中の道であり特別な思いはなかったが故郷を遠く離れると歴史の遺産の中で暮らしていたことが見えてきました。
塩飽本島は塩飽水軍としても知られていて、その卓越した操船技術から幕末の咸臨丸にも船員とし乗り込んでいます。昔はこの道をどんな人たちが歩いていたのか想像するのも楽しいものです。
魚を描いてみた ~水彩画19作目~
グラスに絵を描くグラスリッツェンに挑戦しました
いつもと同じように、やりたいことは躊躇しないでとにかくやってみる精神でとりかかる。新しいことをはじめると毎日が「気づき」の連続で楽しいですね。
グラスリッチェン第1作目がこれ、線も陰影も粗々な帆船が完成!1作目はこれくらいが丁度いい。(かなりの負け惜しみ)
完成までの手順
電動ルーターを購入
グラスリッチェンに興味を持ったのは骨董屋で綺麗な絵が彫られたグラスを見てからです。身近なグラスを使うので絵の芸術性はともかく道具があればすぐできるような気がしてコーナン(ホームセンター)で即日電動ルーターを購入。
電動ルーターとは片手で握って細かな作業が出来る電動工具で、モーターを回転させて作業をします。先端の工具を取り換えれば、金属や木材、ガラスやプラスチックなどを削ったり磨いたりできます。
今回はグラスリッチェン以外の工作や工芸で使用するので、リリーフ アートルーターセット 先端工具81点付 80002 4280円を購入。
交流式で3000~13000回/分の無段階変速機能付き
先端工具セット内容:ホイールブラシ(銅線×1、真鍮線×1)、軸付研磨バフ(綿×1、セーム皮×1)、筒型ブラシ(ナイロン・真鍮・鋼線・ブタ毛×各1)、カップブラシ(真鍮・ブタ毛×各1)、軸付ドラムセット(サンダーバンド付き)×1、軸付ドラム用サンダーバンド×20、ラバー砥石×1、軸付フェルトバフ×4、ダイヤモンドビット×13、精密軸付砥石(金属用×5、石材用×5)、シリコンカーバイトドレッサー×1、φ22mm切断砥石(金属用)×20、切断砥石用マンドレル×1、φ2.35mm・φ3.0mmコレット×各1
用途:ガラス、ボトル、陶磁器、貝ガラ、石材、樹脂、貴金属、装飾品、金属、ステンレス、非鉄金属、木材などの加工
下絵の選択
グラスには帆船を描くと決めていたのでネットで輪郭がハッキリしている帆船のイラストを探しました。描きたい帆船の写真も数多くあったのですが表現できるスキルには程遠そうなのでこれにしました。
グラスの準備
ダイソーで無地の高さ15㎝、幅7.5㎝のグラスを購入、これなら失敗してもダメージは少ない。下絵をグラスの内側に固定します。下絵をグラスにペンで書き写し作業をするほうが細かい部分まで正確に削ることができるのようなのですが今回は下絵を見ながら直接削る作業に入ります。
電動ルーターで削る
電動ルーターの先端にダイヤモンドビットを装着します。ダイヤモンドビットは先端にダイヤモンドの粉が付いていて、このキットでは13の形状の違うものが入っています。
下書きに沿って削りの作業を開始するも線を描くのも難しい。ルーターの回転数やダイヤモンドビットとグラスの角度、押し当てる力加減等を調整しながら試行錯誤を重ねる。
最初はグラスに跳ね返されるような感じで綺麗に削れなかったが慣れてくると安定して削れるようになってきた。
今回は1種類のダイヤモンドビットで削ったので粗々になってしまったが他のダイヤモンドビットの特徴を掴みうまく組み合わせればもっと良くなりそうな手ごたえを感じまた。
第2作目はニッカウヰスキーについてくるグラスで挑戦します。題材はまたも「帆船」
旅行先で絵を描くための準備はなぜか楽しい
12月に関西方面に遠出をするので旅先でも絵が描けるよう準備をしています。
旅先に大きな画帳を持って行けないので手始めにアマゾンで「呉竹 透明水彩セット」と葉書より少し大きめの画帳を購入することにしました。
絵葉書を旅先でサクッと描くことを目的にアマゾンのレビューを見ながら辿り着いたのがこの組み合わせです。
水筆ペンというものがあるのを初めて知って少し感動した。ペンのなかに水が入っていて筆洗いまでいらないなんて驚きのペンだ。多分私が知らないだけで一般的にはよく知られているのだろう。
下書きはドローイングペンで一度描いたら修正できないので数を描いて上達するしか方法はありませんね。旅行まであと一か月、練習あるのみ!
絵葉書は下書きができれば結構大胆な色使いや大雑把な塗でも特徴を掴めば何とかなるだろうと練習に少し描いてみました。
どれも小学生の絵のようですが描くスピードはだんだん速くなっています。旅先でも何とか色を付けることができるレベルまでにはなっておきたい。
それにしても大仏は自分でも笑ってしまうレベルだ。
柿を描いてみた ~水彩画18作目~
柿を描いてみました。今回のポイントは葉の形と実の光の反射ぐあいです。
植物や風景を描くときに思うのは、自然界は実に多くの色が混ざり合ってできているのだなということ。葉の色に紫を加えることでリアルな葉になるなんて絵を描くまで思ってもいなかった。
実の部分は立体感を出すのに光の反射を入れてみた。塗り残し部分の白からすこしづつボカシながら全体に丸く見えるように濃淡を入れてみました。
反省点は柿の扁平感が表現できていないのとヘタの部分の窪みが曖昧になっているところですね。
今回から下書きは「ラッション ドローイングペン」で描いています。修正ができない緊張感が上達する方法だと思って一発勝負してます。
柿には「甘柿」と「渋柿」があり、これらの違いは渋み成分「タンニン」が「可溶性」か「不溶性」かできまるそうです。「可溶性」なら渋柿、「不溶性」なら甘柿になるのです。干し柿にすると、渋みは自然に抜けるようです。