塩飽本島の笠島地区にある、真木邸を描いてみた ~水彩画4作目~
4作目 「真木邸」
私が、生まれ育ったのは瀬戸内海に浮かぶ、塩飽本島という周囲16.4㎞の島です。
塩飽本島は、香川県丸亀市の北に位置する塩飽諸島の中の一つで、歴史的には、塩飽水軍が有名です。織田信長はいち早く、塩飽水軍を味方に付けていますし、豊臣秀吉、徳川家康も塩飽水軍を保護して合戦で活用しています。また、天領として江戸幕府より自治を許されたていました。
幕末に太平洋を横断した咸臨丸の水夫で、50人中35人が塩飽水軍出身者だったことで、塩飽水軍の操船技術がいかに高かったかがわかります。
本島の北側にある笠島地区は、江戸、明治時代の古い街並みが残っていて、国の重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けています。
今回の題材は、その中の「真木邸」です。なまこ壁をふんだんにあしらった外観や、2階造りの土蔵など町屋形式が特徴的です。
今回の作品では、遠近感を出す技法にチャレンジしました。影の部分の描写は思いのほか難しくまだまだですね。
真木邸