水槽の濁りを改善するため濾過器を改造する ~水槽でめだかを飼う~
水槽でめだかを飼い始めて1ヵ月が経過したところで新たな問題が発生、水槽の濁りでめだかが見えなくなりました。
エサの食べ残しやめだかの糞は自作の濾過器で問題ないのですが白い濁りがとれません。ホームセンターのペットコーナーで鑑賞魚の濾過材を見ていると炭を使ったものが数多く出ていたのでそれを参考に炭入りの濾過器に改造します。
今回は炭だけでどれだけの効果が出るのかを試すため、炭とろ過ウールだけの構造にしてテストします。
一般的に竹炭と備長炭を比べた場合、表面積は竹炭の方が多いで物理吸着力・化学吸着力ともに竹炭の方が強力との解説が多いのですが備長炭が手元にあったのでこれを使います。
濾過器製作手順
1.均等に細かく砕いてネットに入れ黒い水が出なくなるまで水洗いします。
2.濾過器用容器の底に縦3ミリ、横10ミリ程度の穴を開けます。
3.底にペットボトルのフタを3個並べて底上げします。
4.ネットに入れた炭を底に入れ、上にろ過ウールを敷き詰めます。
5.容器の上にホースを固定して、水槽上部に設置します。
テスト結果
設置して24時間稼働後の濁りの状態です。少し透明度が出てきましたがショップで見るような透明度には程遠いですね。もうしばらく稼働させて様子をみます。
北鎌倉駅から円覚寺を歩く ~水彩画11作目~
円覚寺山門 水彩画11作目
我々の世代で「鎌倉」と聞くと、ばんばひろふみの「縁切寺」をイメージする人が多いのではないでしょうか。「今日鎌倉へ行ってきました二人で初めて歩いた街へ~」で始まるフォークソングは、今でも聞くと青春時代の淡く切ない恋を思い出し少しセンチメンタルな気分になりますね。
北鎌倉駅の簡素な感じは、ほかの駅にはない独特な風情があり、寺巡りには申し分のない駅といえるでしょう。また、この駅は驚くほど円覚寺に近く境内に駅があるような感じがします。もともとは夏だけ仮の停車場を設けてほしいとの要望からできたものらいしいのですが、陳情書の署名には、建長寺、円覚寺の住職の名前が見られたというからかなりの圧力があったのだろうと思われます。今の素朴な駅舎は、この夏期簡易停車場時代のものですね。
駅前から通りを左折すると円覚寺の門前に出ます。石段を登り、次第に巨大な山門が少しづつ姿を現す感じは、ある種の荘厳さがあります。
今回の水彩画では、この石段から見えてくる山門を描きました。もっと大胆なコントラストと色調を意識しないと、とてもこの荘厳さを表現することはできませんね。
円覚寺は、鎌倉五山第二位、臨済宗円覚寺派の本山で、伽藍を直線上に配置した禅寺の様式は今も変わらない。建物は室町期に尼寺の太平寺から移築した国宝の舎利殿が最も古く、あとは地震や火災で滅び、山門が江戸期、仏殿などは昭和三十九年に建てられた新しいものである。しかし、現在も建長寺と並ぶ鎌倉屈指の大寺であることは変わりない。
八代執権北条時宗によって、蒙古来襲の際に戦死した敵味方の武士の霊を慰めるために建てられた。開山は、建長寺の住持であった宋の高層仏光国師無学祖元である。
工事を始めると、地中から石櫃が現れ、その中に円覚経が納められていたため、予定されていた寺名をとりやめ、円覚寺にしたといわれています。
鎌倉、鶴岡八幡宮を歩く ~水彩画 10作目~
鎌倉はいつでも行ける距離にあるのですが、鎌倉のことをもっと知ってからゆっくり観て回ろうと思っている間に数十年が経ち、セカンドライフを楽しむ年代になってしまいました。
水彩画を始めて題材としての鎌倉の誘惑に負けてしまい、ろくに勉強もせずに鎌倉に行くことを決め、ゴールデンウィーク中に計画するという、素人っぽさ丸出しの観光客の風情で出かけました。
コースは、北鎌倉駅→円覚寺→東慶寺→浄智寺→建長寺→鶴岡八幡宮→小町通り→鎌倉駅の順番で、定番中の定番です。
今回は、鶴岡八幡宮を題材としました。
鶴岡八幡宮は、源頼義が奥州を平定して鎌倉に帰り、源氏の氏神として出陣に際してご加護を祈願した京都の石清水八幡宮を由比ヶ浜辺にお祀りしたのが始まりだと言われています。その後、源氏再興の旗上げをした源頼朝が鎌倉に入るや直ちに御神意を伺って由比ヶ浜辺の八幡宮を現在の地に遷し、建久2年(1191)には鎌倉幕府の宗社にふさわしく上下両宮の現在の姿になりました。
現在の御本殿は、文政11年(1828)、江戸幕府11代将軍徳川家斉の造営による代表的な江戸建築で、若宮とともに国の重要文化財に指定されています。
深い杜の緑と鮮やかな御社殿の朱色が調和する境内には源頼朝、実朝公をお祀りする白旗神社をはじめとする境内社のほか、静御前ゆかりの舞殿や段葛が八百年の長い歴史を伝えています。
絵のアングルは、舞殿から大石段、本宮が見える構図を選び、舞殿をメインにして本宮との距離感をだせるようにしました。新緑のすがすがしさと山影のコントラストで季節感が出せるようにしましたが、まだ明るすぎる感じがしますので修正が必要ですね。
何事も、完成形をイメージすることから始めよう
私にとってホームセンターはおもちゃ屋さんですね。
買うあてもないのにうろうろしているだけで楽しい、日常生活では使うこともないような商品に興味をそそられたり、感動したりして時間の経つのも忘れてしまいます。
家庭菜園が趣味ではないのですが、小さな黄色い花をつけたトマトの苗をみて衝動買いしました。後はスマホで、育てるための容器、土、肥料等の情報を集め店内から購入するものを選ぶのですが、この工程も楽しいものです。
何か始める時には、最初に必ず完成形をイメージします。
今回は苗に付いていたイメージ写真が正に完成形ですね。この写真で素人の興味を持たせ、苗を買わせるのですからこれもプロの仕事だなと感心します。
次に、ネットで育て方を検索して概要をインプット、そのまま実行しても良いのですがより確実に成果を出すため図書館で関連する図書を3冊ほど借りてきます。
ネットで概要をインプットしてから関連図書の目次を見ると、読むべき項目がぼんやりと見えてくるので残りの項目はバッサリ切り捨てて読みません。必要としている情報に素早くアクセスでき、効率的に時間を使えるのでいつもそうしてます。
ネット情報の真偽が話題になっていますが図書を上手く使い、自分の判断基準を養う癖を付ければネット情報に翻弄されることもなくなると思われます。
趣味で始める家庭菜園ですが、仕事で培った癖は抜けそうにありません。
塩飽諸島の塩飽勤番所を描いてみた ~水彩画9作目~
9作目 「塩飽勤番所」
瀬戸内海の塩飽諸島本島にある塩飽勤番所を描いてみました。
塩飽本島は私の生まれ故郷であり、小学入学から中学卒業まで塩飽勤番所の前を通って通学していました。本島を離れて数十年、故郷の歴史を読み返すと貴重な史跡であることをあらためて認識しました。
塩飽諸島は江戸時代に人名(にんみょう)と呼ばれる幕府の御用船方の集まりによって自治されていました。その中から選ばれた年寄が、宮の浜に設置された勤番所において政務を行っていたようです。
建物は寛政10年(1798年)に建築された歴史あるもので、万延元年(1860年)に改築された後、旧本島村役場等に利用され、跡地を「塩飽勤番所跡」として昭和45年(1970年)に国の史跡として指定されました。史跡指定の後に建物の全面改修を行い改築前の姿に復元され、現在は資料館として公開されています。
資料館には、織田信長や徳川家康等の朱印状、また咸臨丸の乗組員には多く塩飽諸島出身者がおり、その乗組員の遺品や咸臨丸の模型なども展示されていいます。
敷地は約42メートル四方で、周りは土塀で囲まれている。南面する長屋門には番人部屋が付設し、主屋は入母屋造りで、詰め所は裏にあり、北西部の中庭には朱印庫が建てられています。
今回は、正面入り口の門をメインにしました。門から見えるのが本館で、左側の木の枝が屋根にかかっています。遠近感を出すため門の明暗を強めにしていますが、思ったより暗部が再現できていません。水彩画は乾くとかなり色が薄くなるのを実感しました。
外観
本館
海岸の堤防を歩く猫を描いてみた ~水彩画8作目~
8作目 「凛々しい猫」
初めて車を買ったときに、当たり前のようにJAFの会員になったのですが利用したことがありません。保険と同じと思えば4千円の年会費も我慢できますね。
気になるのは、毎月送られてくる小冊子(ジャフメイト)が数年前に比べるとかなり品祖になったこと。最近は中も見ないで資源ごみに出していました。
今月、リニューアル特別号として届いた表紙を見て驚き!
海岸の堤防を歩く猫のなんと凛々しいことか、無謀にも描いてみることにしました。
う~ん・・やはりまだ無理か、堤防の質感や猫のしなやかな動きが表現できない。
背景の家並みは、もっと焦点をぼやけた感じにしないと立体感が出ない。
全体がうるさくてまとまりのない絵になってしまった。
下書き
モノクロ
熱海で乗船した遊覧船サンレモを描いてみた ~水彩画7作目~
7作目「熱海遊覧船サンレモ」
熱海は、自宅から近いので年に2回くらい温泉に行っています。水彩画を始めて、別の視点から熱海を見ることができ、楽しみが増えました。
今回は、熱海港から出ている遊覧船サンレモを描いてみました。
私の実家は、瀬戸内海の小さな島で遊覧船を営んでいましたので、小学生の頃から親父の手伝いでよく遊覧船に乗ったものです。今でも港に大小の船が並ぶ様子を見るだけでワクワクします。
遊覧船サンレモには、海中展望室なるものがあって泳いでいる魚を見ることができますが、残念ながら桟橋につながれている時、桟橋に付着している海藻などを食べている小魚が見える程度で期待外れでした。
熱海港から外海に出てからは、カモメと遊ぶことになるのですが、カモメの好物って知ってますか?
カモメのえさやりを体験できるということで、さっそく船内で販売しているえさを買いました。中身はどう見ても「かっぱえびせん」、ためしに食べても「かっぱえびせん」、きっと試行錯誤と経費からベストの選択だったのでしょう。
「かっぱえびせん」を手にもって、展望デッキに出ると恐ろしいほどのカモメが寄ってきます。海に向かって投げると海面に落ちる前にキャッチ!身体能力の素晴らしさに驚愕です。
カモメに混じってとんびのような大型の鳥も寄ってくるので、手に持ったままのえさやりは止めたほうがよさそうです。
描き方で難しかったのは、海面をどのように表現するかですね。海面で遠近感を出す場合、波の長短を使うことがあるのですが、波のない鏡のような海面は厄介です。
もっと、船だけにフォーカスして描けばメリハリのある画になりそうですが、思いに技が追いつかない感じです。